概要
■種子島は、九州本土最南端の佐多岬から南東方向約40km・鹿児島市から約115kmの海上にあります。一般に山地・台地が多く,海抜は最高282.3mです。種子島の面積は,453.83 k㎡で日本の有人離島の中では5番目に大きな島となっています。(架橋により本土との往来が可能な島は除く)
■種子島の北部に位置する西之表市は,南北の長さは25.2km,東西の幅は8.2kmで,周囲は63 km,東・西・北は海に面し,南は中種子町と接しています。 面積は205.78k㎡で,種子島の総面積の約45%を占めています。
■西之表市の地質は,種子島全域に広がる新生代古第三紀熊毛層群に属し,随所に洪積台地が発達しています。また,ほとんど砂岩からなっていますが,場所によっては礫岩,頁岩,火成岩がみられ,東部の丘陵地は亜炭層を包含しています。土質は淡褐色の粘土と黒ボクが主となっています。海岸は磯の発達が見られ,ところによっては小規模な海岸砂丘も存在します。
■西之表市の西方12kmの海上に浮かぶ馬毛島は,面積8.2 k㎡,最高地点で71.7mの極めて低平で,定期航路はありませんが、周辺は豊かな漁場となっています。
■西之表市の年平均気温は摂氏19.5度で,すこぶる温暖です。5月から10月までは月平均気温が20度を超え,夏の期間が長いです。真夏の日照は強いですが,常に快い海風が吹いていますので日中の暑さは九州本土と変わらないくらいで,むしろ涼しいくらいです。一方冬の気温は10度から14度であり,日の最低でも0度を下回ることはほとんどありません。年間降水量は2,000mm前後で3月から9月の期間が比較的に多雨です。梅雨は5月末頃に入り7月初めごろ明けます。台風は,年に4~5回7月から10月にかけて来襲します。また,冬期には季節風により北西の風が強くなります。このように,本市の気候は温暖気候に近い亜熱帯性気候ですが,宿命ともいえる台風常襲地帯に当たるので,農作物の被る影響も大きくなっています。